ケニア・サンブル国立保護区にて、サバンナの真ん中で、まさかの人助けという貴重な体験をしてきました。道路の名前がないサバンナ・・・肉食動物がいるサバンナ・・・全てが貴重な体験でした。
アフリカのサバンナは、道という道がほとんどありません。これはまだ良いほうで、ほとんどの道はガタガタで手つかず。
こんな感じの道ばかりなので、ゲームドライブには専用の車が必要になります。
ゲームドライブで利用されるのはサファリカー(↑)がメジャーです。
また、ケニアのサバンナでは、
①リゾートが提供するサファリドライブに参加するか、
②自分たちで車を借りて参加するか
という2通りあるようなのですが、自分たちで借りる場合は、車、タイヤの種類に注意が必要だそうです。やはりちゃんとした車でないと、砂にはまって抜け出せなくなったりするようで・・・私たちはもちろん、リゾートのスタッフに運転してもらうゲームドライブ(サファリドライブ)をお願いしました。
そしてある日、砂にはまってしまっているアジア系のカップル&それを助けようとしている車の2台に遭遇。この日以外にも、同じような人たちがいたので、割とよくあるのかもしれませんが、サバンナの真ん中で車が止まるとか・・・想像するだけで恐ろしいです。
この2台、ロープをつなげて引っ張っているうち、助けていた側の車の、ロープをつなぐ場所が壊れたそうで、偶然通りかかった私たちに助けを求めてきました。
こう書くと、立ち往生しても電話して、誰かに来てもらえばよいじゃない、と思うでしょう??でもここはサバンナ。電話も不安定だし、そもそも道の名前がないのだ!なので彼らからしたらきっと、私たちは天の使いだったように違いないと思うの。←
さて、私たちの車で引っ張ることにしたわけですが、安全のため、車から降りてね、とさらっと言われたけど・・・・え、ここで?
というのもこの場所、数日前にヴィラからライオンを目撃したところの近くなわけで・・・・
ライオンとかいるよね、大丈夫なの?ときいたら「ライオンはどこかで僕たちを監視しているだろうから、離れないでね。でも、レンジャーたちが大勢いるから大丈夫。ライオンたちは、僕たちが恐ろしい武器(銃)を持っているのを知っているから、手を出さない」と言っていました。
そうかぁ、大丈夫なんだぁ!って思う人っているの?・・・・だって野生のライオンだよ。
でもまぁ、車に乗っているわけにもいかないので、ドキドキしながら降車。
そして、しっかり人助け中の写真を撮りました。(←写真撮ってないで助けなよ!ときこえてきそうですが、実は、女性、子供は、レンジャーたちがいてもライオンに狙われやすいため、背中を見せず、別のレンジャーたちに囲われての待機命令が出たのです)。
結局、車でひっぱってもダメで、最終的には男性10人くらい集まって車を押し、なんとか砂場から抜け出せたのでした。
きっとライオンに監視されているだろうアフリカのサバンナで、見ず知らずの人たちと出会う素敵な不思議。
そして、この夕焼けとアカシアの木。
朝焼けでも、夕焼けでも暗闇でもない。一時だけ見れる濃藍色の空。
ゲームドライブだけではなく、見ず知らずの人たちが集まって助け合ったりとか、一緒に乾杯したりとか・・・アフリカの神秘的な魅力に、さらにどっぷり魅了されたのでした。
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