今までにモルディブへ訪れてみて、気が付いたことをまとめてみました。訪れたのはクダドゥプライベートアイランド、ミライドゥ、セントレジス、カンドゥル、ヴェラサル・・などです。
これからモルディブへ行こうと考えている方のために、え、こんなことも?というくらい細かく、少しでも役に立ちそうなポイントをあげてみますのでご参考にどうぞ。
(0) 初めに
ハネムーン、記念旅行などに人気のモルディブ。リゾートがたくさんあり、初モルディブだとリゾート選びに悩む方がほとんどだと思います。
モルディブはとても特殊な場所で、ホテルのブランドで選ぶと「あれ、こんなはずでは・・・」というのが多いです(私の経験上&友人とも話すと)。実際、5つ星ホテルブランドとしてはかなり名の知れたリゾートにも滞在したのに、あまり良い経験ができなかった(どころか最悪な思いをした)こともあります。
高い金額を払うからこそ間違えるとインパクトも大きい。初めてモルディブに行かれる方は、是非下記を考慮した上で、リゾートを選ぶと良いかもしれません。
(1) 島のサイズは大きい or 小さいほうが良い?
30弱しかヴィラ数がないリゾートから、200以上のヴィラがあるリゾートまで、たくさんあるのがモルディブ。
静かに過ごしたい派
ビーチを独り占めしたい、バーでは静かに過ごしたい、隣のヴィラから音楽が流れてくるのは嫌、うるさい・マナーの悪い客が少ないところがいい、という方は、小さめのリゾート(部屋数60以下)が良いかと思います。
もちろん運次第でもありますが、大きめのリゾートだとマナーの守れない人がいる確率も高まり、とにかく騒がしい、団体で来る、カニをつかまえて持ち帰る、サンゴを壊す、所構わず煙草を吸う、ドローンを人のヴィラの前まで平気で飛ばすなど見かけるのが高かったです。
また、私はほぼ毎週といってよいほど、トリップアドバイザーなどの口コミ~海外のブログまで、モルディブ情報をチェックしているのですが、大型ホテルブランドリゾートは、やはり客室数も増え、きめ細かいサービスはそこまで望めないという方が多いと感じます(あくまで私が見た情報では、ですし、例外ももちろんあります)。
周りなんてどうでもいい派
テニスコートがあったり自転車で島の中を移動したり、ゴルフコースがあったりする方が良いという方は、大きめの島でも良いと思いますし、ファシリティの充実しているところに行くと良いかと思います。
ただし、大きめのリゾートだと水上飛行機がそのまま着水できるようになっているところもあるので、数時間ごとにブーーン!という音、ガソリンの臭い、景観が残念だったりすることも。
(2) シュノーケル目的ならここをチェック
海は眺めるだけ、飲んだり食べたりスパを受けたりだけでよい、という方はどんな島でも基本的に楽しめると思います。口コミを読み、合いそうなリゾートを選べば問題ないはずです。
逆に、やはりモルディブだからシュノーケルを楽しみたいという方は、ハウスリーフ(リゾートの周りにあるリーフ)が良い島を選びましょう。ハウスリーフの良しあしは、Booking.comやGoogle Mapなどで島の全体像を見ると分かります。
例えば、↓がハウスリーフびっしりの島。
私が以前訪れたカンドゥルです。ここまでサンゴが豊富だと、カメ、サメ、イルカが島にいて見れました。
また、ビーチからドロップオフ(珊瑚と外洋の間)も近いので、アクセスも簡単ですし、ビーチから離れすぎないので、初心者でも泳ぎやすいです。※こちらの写真はBooking.comからお借りしました。
こちらは、ハウスリーフが少なめの島。
モルディブと言えば、このような青いラグーンのイメージなのですが、それはつまりサンゴがいない状態なので、カメだったり、サメだったり、魚群はハウスリーフではあまり見れません。(ドロップオフまで行けば、見れることも)※こちらの写真もBooking.comから。
ハウスリーフが良い島は、上空からの見た目はブルーラグーンではありませんが、水の中は竜宮城です。
リーフが豊富なリゾートの方が、ハウスリーフでカメ、エイ、タコ、サメや魚群がたくさん見れる確率も高くなります。
外洋へのシュノーケルツアー
各リゾートが提供する、外洋シュノーケルツアーに参加するという手もありますが、1人数万円~するリゾートも多く、高くつきます。
必ずツアーでカメ、イルカ、マンタ、ジンベイザメが見れるとは限らず、天気が悪いとツアーがキャンセルになることも多いです。なので、シュノーケルが目的の方はハウスリーフが良い島を選ぶと良いかと思います。
(3) リゾートの場所(環礁)・マンタ・ジンベイザメ狙いなら
バア環礁、マーレ環礁、アリ環礁・・・・色々ありすぎて最初は??となるかと思います。
例えば、ぐるぐるマンタが見れるハニファルベイに行きたいだとか、ジンベイザメが見たいだとか特別なリクエストがあるならば、それにあった環礁選びは重要ですが、それ以外は実は、あまり意識する必要はないかと。
ハニファルベイのぐるぐるマンタ
に会いたいなら雨期(6月~10月)のバア環礁、ラア環礁あたりのリゾート、ハニファルベイへのツアーがあるところを選べばOK(見れるかは運しだい)。
バア環礁ですと、ノーチラス、ミライドゥ、ソネバ、フォーシーズンズ、アナンタラ、ウェスティン、ヴァッカル、アミラフシ、デュシタニなどが有名どころです。
ジンベイザメ
はどうやら、マーフシヴァルがある南アリ環礁だと他のモルディブの環礁と違い、ジンベイザメがほぼ通年見れる場所なのだそうです。マーフシヴァル周りの他リゾートですと、センターラ、ミリヒ、リリー、バカラフォールヒなどがあります。
(4) マレからのアクセス(水上飛行機 vs ボート)はどれがいいのか
国内線は利用したことがないのでなんとも言えないのですが、ボートで行ける距離・水上飛行機で行く距離にそれぞれ、同じくらい気になるリゾートがある場合、私は迷わずボートで行く方をオススメします・・・。
と思っていたのですが、2017年、4回目のモルディブでボートで行ける距離にある、ヴェラサルリゾートを訪れましたが、リゾートからはマレの都市が見えたりしてリゾート感を満喫することができませんでした。
初めてのモルディブなら満足できたかもしれませんが、周りは全て海!のモルディブを知っている/期待していると、ちょっとあれ?となるかも。
対して水上飛行機のデメリットは、
荷物制限、待ち時間もあり、飛べるのは朝から夕方4時くらいまで。天候にも左右されること。波が高いと着水~待機時間にかなり酔ってしまうこと。
個人的には水上飛行機30分くらいで行ける距離にあるリゾート、もしくはボートで行けるけれどマレ、ゴミの島が見えないリゾートが一番ベストかなぁなんて今は思っています。※これはまた変わるかもしれません。
(5) ヴィラの作り・配置が微妙なリゾートもあるので注意
意外なポイントかもしれませんが、ヴィラの作り・配置はけっこう重要です。※プライバシーなんて気にしないという方は読み飛ばしてね。
こちらはセントレジスモルディブに滞在した時の写真なのですが、微妙なヴィラの配置のためお互いのテラスが見える造りになっています(部屋によっては島側、バーからも見える)
おもてなし
モルディブは次々と新しいリゾートがオープンしていますが、
「限られたスペースにたくさんヴィラを作ってやろう」という利益重視のリゾートと、「ゲストが心からくつろげる場所を」というリゾートに、二分化してきているように思います。
そんな時は、日本のおもてなしを思い出すと良いかもしれません。日本の旅館やホテルでも、お互いの部屋が見える高級旅館なんてそうそうないと思います。ラグジュアリー=プライバシーでもあると思います。
リゾートマップの見方
Google画像検索にて、リゾート名(英語)+island mapでたいていリゾートのマップが出てきます。
このような、カーブしてヴィラが建てられた(ヴィラを向き合わせてまで、ぎちぎちに作っている)リゾートは、私はプライバシーに不安を感じます。
個人的に、ヴィラが向き合ってて微妙だな、他リゾートが近くて景観はどうなんだろう、と思うリゾートは、ギリランカンフシ、レジデンス、ワンアンドオンリー、シックスセンシズ、ウォルドーフ・アストリア、モーヴェンピックあたりです。
(6) こんなリゾートは避けています(個人的に)
ジェットスキーとかモータースポーツがOKの島
モータースポーツ好きな方は申し訳ありません。。。でも、ヴィラでくつろいでいたら、ジェットスキー、バナナボートが通っていくとか興ざめです。けっこううるさいです。
いつもよりボディケアに時間かけてみたり、静かな環境で本を読んでみたり、瞑想をしたり。都会ではかなわない、贅沢な時間をリゾートで過ごせるのがモルディブの良さだと私は思うので、うるさいリゾートは好みません。
ホテルのような島
ライトアップが激しい、まるでホテルのような所より、木の香り、海を感じられるモルディブリゾートを私は選びます。
例えば、白川郷のような日本の美しい景色に、コンクリートのビルが建ったら不自然ですよね。その地域に溶け込むように作られたリゾートこそ、本当に美しいなと私は感じるんです。
リゾート経営メインのブランド
大型ホテル経営メインのブランドより、リゾート経営メイン、モルディブの会社(Universal resorts, crown&champaなど)は、自然を大切にし、プライバシー感、静かに過ごせる環境、珊瑚の保護に対し意識が高いところが多いと思います。
ちゃんとドローンNGの説明があったり、アクティビティ一つとっても、シュノーケルの際の心得をちゃんと説明したり。
モルディブがかかえるゴミ問題、プラスチックごみが何故海に流れてはならないのか(←カメ、ジンベイザメ、マンタなどが誤飲して死んでしまいます)、など説明してくれます。私はそんなリゾートの方が素敵だな、と魅力を感じます。
お役立ち情報(帰りの空港チェックイン、ラウンジ営業時間)
さて、ここまで選び方のポイントを書いてみましたが、ここからはさらに細かいお役立ち情報を書いていきたいと思います。お役立ち情報では、下記のことについて説明します。
帰りの水上飛行機・空港でのチェックインなどについて
ハーフボード・オールインクルーシブ・朝食のみどれが合ってる?
水上ヴィラかビーチヴィラのどっちがいい?
サンセット側か、サンライズ側か
帰りの水上飛行機・空港でのチェックインなどについて
現時点(2019年1月)での情報ですが、
マレの空港チェックイン開始
は、フライトの3時間前です。対して、水上飛行機が飛べるのは朝~夕方6時くらいまで、また水上飛行機の出発時間は、前日まで分かりません。
リゾートラウンジが開いている時間
リゾートによっては、提供するリゾートラウンジが空港島にあるわけですが、営業時間(オープン時間)はリゾートによって異なります。
たいていは18時までが多いようですが、ラグジュアリーラインだと23時など、ゲストの出発まで開けてくれるところもあります(クダドゥ、セントレジスは出発まで滞在させてくれました)
スリランカ航空、シンガポール航空の夜便利用ですと、チェックインは18時くらい、または20時~となりますが、万が一、水上飛行機でのリゾート出発が朝・昼で、かつリゾートラウンジが使えない場合は、プライオリティパスやダイナースで利用できるラウンジを使うか、もしくは空港で待つことになります。
空き時間が長い場合は、マレやフルマーレのホテルをとるのも手です。ただし前述の通り、水上飛行機出発時間は前日の夕方頃にならないと決まらないので・・・ホテルをとる場合は、そこから急いでとるようになります。リゾートによっては、ホテルの手配を無料でしてくれるところもあります。
ハーフボード or オールインクルーシブ or 朝食のみプランどれにする?
よっぽど毎食がっつりと食べ、酒豪なんですという方以外は、朝食のみか、ハーフボードが結果お得なことが多いです。
私たちは最初の3回まではオールインクルーシブで訪れていましたが、それ以降は朝食のみプランで訪れています。ハーフボードやオールインクルーシブだと食事を頂けるレストランが決まっていたり、ビュッフェだったりで、飽きてしまうんです。
水上ヴィラかビーチヴィラのどっちがいい?
せっかくのモルディブだから、水上ヴィラという方は多いと思います。ただ、リゾート、季節によっては水上ヴィラだと強風が吹き、揺れたり、海の流れが強くて部屋から海にINできなかったり、水上ヴィラの周りにサンゴがなかったり・・・などあります。
また、水上ヴィラに7泊くらいすると、風の強い日は揺れでだんだんふらっとしてきたりもします。といいつつ、私は水上ヴィラの方が、蚊、虫、やもりがいなくて好きだったり。
サンセット側か、サンライズ側か
どちら側も強風ではなく、料金も同じ、見晴らしも良い(目の前にパビリオンとか他のヴィラがない)のを前提とします。
好みにもよりますが、簡単にいえば朝型ならサンライズ側、朝は苦手ならサンセット側です。ただし、雨期の西向き(サンセット側)は私の経験上、あまり日が当たらないことが多かったです。
部屋からサンセットを見ながらお風呂、乾杯も良いのですが、朝に暗い空と海が濃い藍色に変わり、淡い藍色に変わり、輝く水色に変わっていくサンライズ側も息をのむほど美しいです。
モルディブの朝6時は、日本の朝10時なので、時差も考慮しつつ朝型か夜型かで決めても良いかもです。
細かすぎるけど、見逃しがちな(?)ポイント
部屋の数
部屋の数が少なくても、島が大きいと疲れたり。
カートをお願いすればいいんだけど、私は歩いて島を1周するのが好きなので、部屋数だけではなく、小さめのリゾートが好きです。
大人専用リゾート
かなり静かにすごしたいなら大切。
以上、長くなりましたが、こんなところを考慮し、滞在先を選ぶと良いと思います。
どこを選んでも、たいていは間違いないと思いますが(というのは嘘かもしれませんが)、行ってみないと分からないこともありますので、上記が少しでも役にたてば幸いです。
余談:忘れがち!モルディブでのマナーを守ろう
そして最後に・・・・モルディブへ訪れたらプラスチックごみは持ち帰りましょう!!!!そして、日焼け止めも多用に注意です。
よく、カップラーメンとか
持って行って食べました、持参した方が良いです、なんてブログを見ますが・・・ゴミを持って帰っているのか疑問に思います。
山にゴミは捨ててこないのと一緒ですし、綺麗な海に癒されておいて、ゴミ問題をかかえる国にゴミを置いて帰るのは考えものです。
今は、プラゴミを持ち帰ってください、とお願いするリゾート(特に高級ライン)が増えてきています。日本人として、モルディブでも素敵なマナーを持ちたいですね。
意外にうっかりするのは、
使い捨てのコンタクトケース、日本からお菓子を持って行くならその袋(私は持って行きませんが)、日焼け止め、シャンプーボトルも。
中身がなくなったから捨てていくのではなく持ち帰る。
それから私たちは、海に入る際は上下ラッシュガードを着用し、日焼け止めは耳と顔だけにつけています。
毎年、何トンという日焼け止めが海に流れ出ているようで、海の生物への影響は分からないけれど、分からないなら少しでも防げるように・・と。ね。
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