12月~1月にかけて、ケニア・サンブル保護区を訪れてきました。
ほぼ毎日参加したゲームドライブ(サファリドライブ)では、野生のライオンたちに会うことができ、まさに感動の瞬間がたくさんでした。
※ハンティングシーンなどの写真はないので、安心してご覧ください。
12月~1月のサンブルは、昼間はとても暑く気温は35度近くまであがります。
なので、ゲームドライブは朝の6時半頃、午後4時頃など、気温が涼しく、動物の活動が活発になる時間帯を狙います。
土にのこされた足跡をたどって・・・・
人生で初めて、野生のライオンを見た瞬間です。
良い表現が思いつかないのですが、心がふるえるというか・・・・心が奪われるというか・・・
わぁ、とか、すごい!とか、ライオンだ!とかさえ言葉が出てこなくて、息が一瞬とまるという感じ。
今、このライオンと同じサバンナにいるんだ・・・と思うと、なんだかものすごく感動しました。
このメスは子ライオンを産んだばかりだそうで、一匹で子育てをしているのだそう。
子ライオンは、他のオスライオンやヒョウなどに見つかると殺されてしまうので、母ライオンは子ライオンを隠してハンティングへ行くのです。
ライオンってこうやってみるとやっぱり威厳があって、まさに王者という感じ。
リアル・ライオンキングの世界!!!
あくびの瞬間。
ライオンが動き始めたので、車でついていきます。
ライオンがハントする直前の写真。
このあとこのメスライオンは、1匹の子プンバを殺し、自分の子供が待つ巣へと戻っていきました。
ゲームドライブに参加する前の私
私、ゲームドライブに参加する前は、勝手なエゴだけれど、目の前で襲われる草食動物を助けたいと思ってしまうだろうし、可哀そう、残酷だとも思ってました。
なのになんと、初ゲームドライブでライオンのハンティングシーンを目撃。それも一部始終。
川沿いに水を飲みにきていたプンバの親子たち、それを見つけたライオン。
ライオンが向かっていきました。
私は、お願いだから逃げて!助かって!と祈るだけしかできません。
でもライオンは子プンバの1匹を襲い、子プンバが悲痛な声をあげ、親のプンバも悲痛な声をあげて・・・。
気が付いたこと
実際に見てもやっぱりつらく残酷に感じたけれど、気が付いたのは、ライオンは自分に必要な命だけ殺したということ。
そして、人間のほうがよっぽど残酷なんだなと、帰ってから夜に思いました。
今の社会
今の社会って、快適な分、日々いただいている命と犠牲(食事も、バッグ、靴とか全て)を全く身近に感じられないですよね。
自分で動物を殺さなくていいから、食べ物を残すことに対する罪悪感が低い。
このライオンより、人間が日々無駄にしている命の方が明らかに多いなと、すごく考えさせられました。
私のモットー
私は元からファー製品は買わないし、フォアグラとかフカヒレのような、残酷に生産されたものは自らオーダーしたりしません。
かと言って、あれはダメ、これもダメと考えているわけではなく。
犠牲を理解したうえで、納得できるものは、必要な分を感謝して残さず食べると決めています。
でも食べ物だけじゃなく、今後ももう少し買うものも、それぞれに命があったということを忘れずにいようと思いました。
話はそれてしまいましたが、こちらはオスライオン!
このオスライオンは、兄弟2匹で助け合って生きていました。
オスライオンの世界も厳しいです。
一定の年齢になるとプライド(群れ)から追い出され1匹で生きていかないといけません。
兄弟ライオンがいる場合は、助け合って生きたりもするそう。
また、オスライオンは、他のオスライオンの子を殺しますが、兄弟同士の子ライオンは殺さないことも多いそうです。
この風格!目が合うと心臓を鷲掴みにされる感じ。
もう一匹のオス。
兄弟同士でも、強い方がメスといられるらしい。
立派なたてがみ!
こんな美しい生き物を撃ち殺すのが趣味とかいう人(じゃない何か)がいますが、本当に信じられないです。
地位が人間の良し悪しを決めるものではなく。
文化とか伝統も、時代とともに移り変わり、一歩間違えば野蛮な行為ともなるのにね。
サンブルでのライオンとの遭遇率は50%くらい。2回のうち1回会えるくらいでした。
オスライオンの生態やメスライオンの生態など、たくさん話をきくことができて、その厳しい世界で生きていくライオンたちに心打たれました。
百獣の王だからといって決して楽な世界ではなく。
子ライオンは他のオスライオンに殺されてしまったり、他の肉食獣にも襲われてしまったりする。
大人のオスライオン同士も戦わないといけなかったり。
最後は一匹孤独に死んでいくこととか・・・・生態を知った上で見ると、ライオンたちがさらに強く美しい生き物に思えました。
そして、言葉が通じるのに、地球規模で争いごとをし、手に負えない武器まで作り出す人間って、いったい何なんだろう、とも思いました(´ー`)
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