【散策】雪の中の角館武家屋敷 | ~お土産・見どころ・靴とか~

侘桜 角館・秋田

秋に訪れた角館の武家屋敷や、その近くにある旅館『侘桜』が大好きになり、ずっとまた行きたい!と思っていました。

 

春・桜の時期に行くか、それとも夏か冬かと迷いましたが、きっと雪の中の様子はさぞかし素敵だろうと思い、冬の角館へ行くことに。

 

 

(1) さとくガーデンと秋田犬『武家丸』

 

さとくガーデンでの荷物預かり

以前のブログでも書きましたが、侘桜宿泊客は、

  • さとくガーデンでの荷物預かり
  • 青柳家の見学料が無料

という特典があります。

 

荷物預けはチェックイン前・後とどちらも利用できますし、さとくガーデンは武家屋敷の中心地に位置しているので、とにかく便利です。

 

 

ということで。まずは、角館駅からさとくガーデンまでタクシーで移動し(約750円)、荷物を預けました。

 

 

秋田犬『武家丸』に会える場所

そしてさとくガーデンの外側には、秋田犬「武家丸」が住んでいて、誰でも見に行けるようになっています。

 

とっても凛々しい武家丸で、でも可愛くて見ているだけで癒されました。

 

 

注意点があるのでよく確認します。

  • 武家丸を驚かさないこと
  • 撮影には距離を保つこと
  • エサをあげない
  • 私有地までは入らない

 

 

 

いました!武家丸さんです。平成26年、7月25日生まれだそう。

 

秋田犬って、こんなに大きいのね!とびっくりしつつも、驚かさないように距離をとって撮影します。

 

 

ふわっふわのもこもこで、凛々しいお顔をした武家丸さん。

 

眠そうにしていたので、少しだけ見た後に離れました。とっても可愛かったです。

 

 

さとくガーデンや、青柳家の中にあるハイカラ館では、武家丸モデルのぬいぐるみもありました。可愛い!

 

 

(2) おすすめの靴と長靴レンタル

私が訪れた際、雪は降っていなかったものの地面が凍結していて、けっこう滑りやすかったです。

 

雪道を歩きなれていない方(←私)は、滑り止めのついた防水の靴を履いていきましょう!

 

 

長靴レンタル

角館の駅前にある、「角館駅前蔵」というところで長靴の無料レンタルがあるようです。

 

当日返却が必要なのと、私たちは武家屋敷観光→侘桜へ直接行きたかったので、今回利用はしませんでした。

 

でも駅まで一度戻っても良い、という方にはとっても便利なサービスだなと思いました。

 

 

武家屋敷の中は、こんな歩きやすい場所もあれば、

 

 

歩道が完全に凍結している場所もあり。

 

青柳家の中も、歩く場所が凍結しているところがあったので、滑らない靴は必須です。

 

 

余談ですが、秋に訪れた際は全く防寒をしていなく寒い思いをしたので、今回はしっかりと防寒対策をして行きました。

 

しっかり着込んで行ったら、0°の中の武家屋敷散策(約2時間)も全然平気でした。

 

 

(3) 青柳家の見学

さて、角館武家屋敷の見どころの一つ、青柳家へ。

 

見学料は、

  • 大人500円/中高生300円/こども200円
  • 入館料+抹茶のサービス:1,000円
  • 入館料+抹茶+母屋プレミアムツアー:1,500円(約60分コース)

となっています。

 

侘桜滞在者は入館料が無料で、抹茶などのサービスは追加料金となります。

 

入口で侘桜滞在の旨と、名前を伝えればOK。事前予約なども何も必要ありません。チェックイン前・後どちらでも利用OKだそう。

 

 

薬医門をくぐり、青柳家へと入ります。

 

万延元年、藩への功績が認められ特別に許された青柳家の薬医門。門はその家の位や威信を表すとされていた当時、上級武士にしか許されない重厚で格調高い造りは、青柳家の誇りでした。そして今、その粛とした姿は角館の象徴となり人々の営みを見守り続けています。

青柳家HPより

 

 

200年前の建築そのままの青柳家母屋に入ると、大きな屏風が。

 

1896年、龍野満黄という画家が青柳家に泊まり込んで描いたそうです。

 

 

当初の台所。

 

奥に並んでいるのが角館春慶塗といって、木目を生かすために透明な塗りを施す技法だそう。もう今では、この技を継承する職人はいないんだって。

 

 

続いて武器蔵へ向かいます。

 

 

青柳家は南部境目山役という、秋田県と岩手の境を守る要職についていました。

 

その頃の武具などが展示されているのですが、実はこの蔵はもとは米蔵と作られたものだそうです。

 

 

様々な鎧や、

 

 

鉄砲などの武器。

 

このほとんどが、言葉の通じるはずの対人間から守るため、または傷つけるために作られたんだよなぁ、となんとも言えない気持ちになりました。

 

 

素敵な夜着。

 

青柳家にて保存していたお客様用の掛布団だそうで、熨斗模様や角館黄八丈(きはちじょう)など伝統文化をあしらった、とっても珍しい品なんだそうですよ。

 

 

武器蔵では、刀を持ち上げる体験もできます。

 

 

片刃槍。これがけっこう重くてびっくり。

 

 

神明水。青柳家の裏山・源太寺山から流れ込む沢水だそうです。

 

 

さて、青柳家の中も歩く場所が凍結しているところがあるので、気を付けながら歩きます。

 

他にも見所などたくさんあるのですが、あまり興味のないところは飛ばし秋田郷土館まで行くことにしました。

 

 

こちらの離れは明治期に建てられた古民家を移築したもの。

 

角館は豪雪地帯なので、大雪にも耐えられるよう10種類以上の木材を使った建物なんだって!

 

 

古民家の中2階、2階と見学。

 

正徳三年(1713年)に書かれたという江戸町割図を見て、完成度の高さと細かい文字にびっくり。

 

 

これ、書き損じたらどうするんだろう?と思いつつ、武具道具館へと歩きます。

 

 

武家武具館には、江戸期の焼き物や、武士の生活に密着した道具類が展示されていて、中でも一番目を引くのは、

 

 

大皿のコレクション。

 

 

すごい濃い青が綺麗。

 

 

当時は機械なんてないので、全部手描きですよね・・・

 

信じられないくらい細かい柄で、とっても綺麗です。

 

 

高いお皿は割るのも怖くて絶対買えませんが、見るのは好きなので、けっこうな時間見入ってしまいました。

 

 

時代体験館。

 

 

着物や鎧の着付け体験もできるそうです。

 

武家屋敷では着物を着た女性もいて、とっても可愛かったです。

 

今回は挑戦できなかったのですが、いつか春か夏に着物を着て町を散策してみたい!

 

 

 

続いてハイカラ館へ。こちらは1階がカフェ、2階にアンティークが展示されている場所です。

 

 

海外のカメラ、蓄音機、時計が展示されています。

 

今ではカメラなんてスマホについているし普通のことだけれど、「映像を残す」なんていう概念がなかった時代、よくそういうものを作ろうと思ったよね。すごいよね。

 

 

蓄音機というのも、ここにくるまでその存在も知りませんでした。

 

ちなみに蓄音機はエジソンによって発明された「音を記録する機械」で、当時は録音と再生の2つの役を兼ねていたのだそう。

 

 

とは言われても、これも子供の頃から、録音・録画なんてなんの疑問にも思わず「普通にできること」だったので、

 

音を録音・再生する機械と言われても、逆に難しく感じました。

 

 

でもなんだか、こういうサウンドシステムが家にあったら素敵ですよね。

 

今は高度な技術で、色んな便利なものが小さく小さくなっていっているけれど。

 

むしろ家に置くんだったら、無駄に大きなものがあってもまた素敵かもなんて思ったり。

 

 

青柳家の敷地の広さは3000坪だそう。

 

興味のあるところを時間をかけて見学し、当初30分もあれば全部見れるかなと思ったものの、結局1時間も見学していました。

 

 

たまに鳥の声が聞こえるくらいで、観光の名所とは思えないくらい静かです。

 

この人の少なさも、私にとってはまた魅力です。

 

 

(4) 角館のお土産・4選

さて、ここからは2回目の角館で買ったお土産のうち、個人的に気に入ったもの4つをご紹介します。

 

全部食べ物ばかりですが(私のおすすめはいつも食べ物ばかり…)、いぶりがっこ系のチップスやおつまみ系、もろこしがやっぱり美味しかったです。

 

 

購入場所

いぶりがっこのチップス、おつまみ系は全て「食彩 町家館」で買いました。

 

武家屋敷入口近くにあり、隣にはローソンもあるので便利。

 

 

生もろこしは、唐土庵@武家屋敷店にて。

 

最初の食彩 町家館から唐土庵まで歩いて約10分。

 

その間にさとくガーデンや武家屋敷の茶屋、青柳家など全てそろっています。

 

 

そして生あんもろこしやコーヒーは侘桜にて購入しました。

 

 

1. いぶりがっこのおつまみ

いぶりがっこのポテトチップスやチーズディップ、いぶりチップスなどを食彩 町家館で購入。

 

特にポテトチップスが私としてはすごく気に入ったし、友達や両親からも好評でした。

 

ひっそりと入っている黒にんにくも(いぶりがっこ関係ないですが)、甘くて美味しかったです。

 

 

お酒好きな友人からは、いぶりがっこのチップスが大人気。

 

 

2. 生もろこし

秋田といえばのもろこし。

 

もろこしとは小豆粉で作った打菓子で、有名なのは乾燥させたもろこし(↑)なのですが、角館に行ったら「生もろこし」がおすすめ。

 

 

唐土庵の生もろこしは、乾燥された硬いもろこしとは違い、口にいれるとほろっと溶ける味わい。

 

詰め合わせパックに4種類入っていて、色んな味が楽しめます。

  • 生もろこし→「乾燥と焼目を入れず、炒り小豆の風味をしっとりと残した生タイプのもろこし」
  • 餡いり生もろこし→「伝統のもろこし生地に小豆餡を入れたもの」
  • 茶菓仙→「生もろこしに、秋田の伝統菓子「やましな」と粒小豆を乗せたもの」
  • 鹿のこ生もろこし→「炒り小豆の風味を残した生もろこしに、小豆を皮ごとやわらかく煮て蜜をかけたもの」

だそうで、どれも美味しいです。

 

緑茶にももちろん合いますし、生もろこしだからなのかザ・和菓子という感じもしなく、私が好きなTWGの紅茶にも合うなぁと思いました。

 

日本酒好きの友人いわく、「日本酒ともすごい合う!」とのこと。

 

 

3. もろこしクッキー・チョコもろこし

なんだか唐土庵の回し者みたいになってますが、こちらのもろこしクッキーも美味しい!

 

もろこしでもなく、クッキーでもない。その中間でほろっとした生地で好き。

 

 

香ばしくて美味しいの。

 

 

こちらも唐土庵の商品で「チョコもろこし」

 

語彙力の少ない私が説明すると、「もろこしでもなくチョコでもない、でもチョコに近いチョコもろこし」です。

 

まぁとにかく、他には絶対ないようなお菓子で気に入りました。

 

 

4. 生餡もろこし

侘桜でお部屋に置いてあったお菓子なのですが、あまりにも美味しかったので侘桜で購入。

 

餡子そのままさらっと溶ける、生あんもろこしです。食べ終わった後に鼻から抜けていく小豆の香りがとっても良い。

 

ただしけっこう甘いので、好き嫌いは分かれる味かも。

 

 

おまけで。侘桜で購入できるドリップコーヒー。

 

味は普通に美味しいのですが、何が気に入ったかというと、フィルターが桜の花びらっぽい形になるんです。とっても可愛いでしょう?

 

 

(5) 新幹線から見える景色が良い!

角館で降りるなら、新幹線の先頭車両の方に乗った方が良いです。

 

ホームに降りてから、改札にいく階段が一か所@前方の方にしかなく、前回はホームをけっこう歩いたので・・・教訓を生かし、一番前の車両に乗りました。

 

さて、早朝出発だったので東京を出てからしばらくはぐっすり眠っていたものの、盛岡あたりでふと目を覚ましたら

 

 

大きな山が見えました!これは岩手山かな?すごく綺麗です。

 

 

しばらくすると山や川の中の景色が見え始め、雪がかかった様子がすごく綺麗で感動しました。

 

すっかり目がさめて、スマホをかまえて写真撮影。

 

 

ひゃー寒そう!でも綺麗。

 

 

水墨画のようです。

 

新幹線に乗っていて、こんなに景色が綺麗!と思ったのは初めて。

 

ではしばらく、水墨画のような景色をお楽しみください。

 

 

 

 

 

 

 

角館は観光客もそこまで多くなく(これはコロナの影響もあるのかもしれませんが)、武家屋敷も徒歩ですべて周れる。

 

何より近くに侘桜という景色よし、プライバシーばっちりの旅館もある。

 

 

観光が好きだけれど、時間をかけて見に行くのは疲れるから嫌だという、面倒な性格をしている私からすると、角館のコンパクトなまとまり具合がとにかく好きです。

 

いつか春、夏と行けたらいいなと思ってます。

 

 

おまけ:日本への帰国はANA再び

機内食はANA特製のハンバーグにしてみました。前回夫が食べていて、美味しそうだなと思ったもの。

 

ANAのこの機材は、もうすでに書いているので、最近は旅行記と一緒に機内食だけ載せてます。

 

 

こちらは夫が頼んでいた和食。

 

あれ?和食も美味しそう!次回は和食にしてみよう。

 

 

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