深い雪が積もる、角館の里山に位置する侘桜へ再訪してきました。
前回は紅葉の時期に「和洋室」というお部屋に宿泊しましたが、今回は「ダイニング付き和洋室」に宿泊してみました。
和洋室のお部屋レビューについては↓をどうぞ
(1) チェックイン
深い雪が積もり、前回とは全く違う雰囲気の入り口。
侘桜は古民家を移築して造られたお宿で、部屋数は10部屋のみ、各お部屋に半露天風呂がついています。
木々に雪が積もっていたらもっと綺麗だったろうな、と思いつつも、これだけの大雪が見れただけでも嬉しい。
おしぼりと、
ほっとするウェルカムドリンクとお菓子。
レセプションでチェックインを済ませている間、あぁまた戻ってこれたと、とても嬉しく思いました。
お部屋カテゴリー
以前のブログでも書きましたが、お部屋のカテゴリーは3つ
- 和室・・・茜雲、朝霧、黎明
- 和洋室・・・八雲、景雲、遠雷、春霞、東雲
- ダイニング付き和洋室・・・曙山、直武
となっています。うち、春霞、東雲、朝霧、黎明が東向きです。
東向きは木々が多めのフォレストビュー、西向きはもう少し視界が開けたオープンビューとなっています。
前回が東向き@東雲、今回は西向き@直武に宿泊したのですが、どちらもそれぞれ良さがありました。
廊下を歩き、お部屋へと向かいます。
廊下にはストーブが置いてあり温かい。
ダイニング付き和洋室の曙山と直武は、母屋のすぐ側にあるので、一度も外に出ずにお部屋まで行くことができます。
その他のお部屋ですと、いったん外に出る必要があるので(少しの距離ですが)、寒いのが極端に苦手という方は、冬はダイニング付き和洋室がおすすめです。
(2) 『直武』のお部屋
青柳家と姻戚関係にあった小田野直武氏という方の名前にちなんだお部屋「直武」
平賀源内に師事し、解体新書の挿絵も書いた方だそうです。
玄関
こちらが入口です。
玄関には靴箱、クローゼットが。
和室にはキャリーケースを持ち込みたくないので、ここに置きました。便利!
絶対良いお値段がするだろう、下駄。
正面が和室&リビング、手前側の右側入口がダイニングとなっていますが、中でも繋がっているので非常に動線が良いです。
左手にあるドアはお手洗いです。
和室リビング&ベッドルーム
お風呂を上がった後、ごろりと寝っ転がれる和室。隅々まで清掃されていて、とっても清潔です。
前回に引き続き思うのは、やっぱりパウダールームかテーブルがあったらいいなぁと。
洗面台にお化粧品を置いておくと濡れるし、明るいところでお化粧したいので、お部屋に化粧台があったらもっと便利なのになと思いました。
和室から見た景色。左奥がリビング、右奥にダイニングルームとなっています。
こちらがベッドです。
ベッドサイドテーブルはありませんが、枕元に物を置けるスペースがあります。
コンセントエリアもあるので、スマホの充電もここでできます。
ライトはシンプルなスイッチなので分かりやすい。
そして壁は聚楽壁かな。これってメンテナンスも張り替えも大変なんですよね。
私の友人のお家はほとんどの部屋が聚楽壁で、もちろん水拭きなんかできないし(繊維が付く)、少しでも剥がれたらすべて交換なんだよーと言っていました。
他にも、畳や襖の交換、障子の張り替えとか、和室って本当に手間がかかるお部屋だなぁと思います。
障子だって、一か所うっかり破ちゃったら終わりですよね・・・
さて、ベッドの横にはもう一つクローゼットが。
実は脱衣所にもクローゼットがあるので、玄関、寝室、脱衣所と合計3つのクローゼットがあることになります。
冬服はかさむし、コートも場所をとるのでクローゼットが3つあるのはとても使い勝手が良かったです。
そしてこちらがリビング。ソファとローテーブルが置いてあります。
目の前は木々がありますが、東向きのお部屋と比べるともっとオープンビューとなっています。
比較↓東向きのお部屋「東雲」
リビングから和室とベッドルームを見た図。
リビングの横にあるドアが、洗面所&半露天風呂となっています。
ダイニングルーム
続いて、リビングの隣にダイニングルーム。
ダイニング付きの和洋室のみ、お部屋食が可能となっています。
とはいえ、レストランも半個室のようになっているので、どちらでも落ち着いてお食事できるのが良い。
ミニバーエリアには、お水、ケトル、氷など。
引き出しの中にはカップ類やスプーン。
この桜スプーンは前回とても気に入って購入しました。侘桜やさとくガーデンで購入できます。
そしてボックスの中には~、もろこしやお茶類。
冷蔵庫の中には生あんもろこし、お茶、ビール。どれも無料です。
ダイニングからも外の景色を楽しめます。
華やかなお花と、龍のランプ。
リビングに続く障子を閉めると、料亭のような雰囲気に。
テラス
寒い時期は全く活躍の機会がないであろうテラスも、しっかり雪かきされていました。
遠くに木々があり、こちらはより開けた景色となっています。
西側なので、夕日が見れました。
洗面所など
続いて脱衣所です。
入ってすぐ左側にはクローゼット3つ目&セーフティー。
館内着。こちらを着て夕食、朝食など全てOK。
無駄に服を持って行かなくて良いし、館内用の浴衣があるって嬉しい。
羽織物。
パジャマ。
貸切露天風呂に行く時に便利なかごバッグや、スリッパなど。
シンク。龍がいました。
ホットマンとのコラボバスタオル類。
アメニティ類。
ナリスのクレンジング、化粧水、ミルクなどなど。
脱衣所の全体図。
有難いタオルウォーマー。
チェックインしてすぐお風呂入って、夜にまた入る時には乾いているの、すごい便利。
ダイソンのドライヤー。
形は格好良いのですが、空洞部分にどうしても埃がたまるので、個人的には普通のドライヤーの方が好きです。
むしろスタンド型のドライヤーがあったら便利だと思いませんか?
座って化粧水とかぬっている間に乾いてくれるような、スタンド型のドライヤーが欲しい。
お部屋「直武」の半露天風呂
こちらが直武のお部屋の半露天風呂です。
泉質はアルカリ性単純温泉。
私は泉質とか全く詳しくないのですが、ここの温泉に入るとお肌がつるつる柔らかくなることだけは分かりました。
今回うっかりボディクリームを忘れてしまったのですが、塗らなくてもお肌が平気だったのがびっくり。温泉ってすごいんだね。
洗い場はゆったりしています。
和洋室と同じくテラスへ続くドア、目の前の窓も開けることができますが、翌朝には窓が凍って全くあかなくなっていました!
夜はそれだけ外が冷えるのね。
源泉かけ流しですが、あまりに冷える時は左側にある蛇口からお湯を足すこともできます。
お風呂からの雪景色も綺麗でした。
お手洗い
さて、玄関入ってすぐ左にあるのが、お手洗い。
ここまでは床暖房がきいていないので寒いですが、お手洗いの中にヒーターが置いてあるので、夜でもまぁまぁ暖かかったです。
お手洗いにもシンクあり。
(3) 夕食
ダイニング付き和洋室宿泊の場合、夕食・朝食ともにお部屋食となります。
時間は18時~、18時半~、19時からと選べますが、混み合っていると時間に制限が出る可能性もあり。
前回は和洋室だったのでレストランの個室にて、今回はお部屋にていただいたわけですが、やっぱりお部屋食は楽で良いなぁと思いました。
『座附』
- 小茶碗蒸し(鮑、巻海老、粟麩、百合根、銀餡掛け 振り柚子)
どれも美味しかったので、コメントは載せず(全部美味しいしか言えないし)写真とメニューだけ載せます。
『前菜』
- 子持ち槍島賊煮(菜の花、針生姜)
- 蕎麦豆腐(洗い葱、生山葵、 旨出汁掛け)
- 節分子持ち昆布浸し豆
- 金棒金子芋寿し
- 子持ち鮎甘露煮
- 土中新筍土佐煮
- 紅梅海月
- 牡蠣鉄大味噌焼き
『御造り』
- 寒鰤焼き霜
- 鮮葱巻き
- 湯葉蒟藹
- (緩人参、赤芽、生山葵、土佐醬油)
『焼物』
- 焼蟹(酢橘、蟹酢)
- 鰆の柚香焼き(椎茸昆布、菊花蕪、染め卸し)
『強肴』
- 秋田牛 牛すき煮 神代山の芋鍋
- (舞茸、下仁田葱、長芹、焼き豆腐、地卵、粉山椒)
『御食事』
- 炙り北寄具 焼推茸 蒸籠御飯
- 留め椀
- 香の物
『水菓子』
- 季節の果物
- 豆乳ブリン
どれも美味しかったけれど、特に神代山の芋が弾力のある食感ですごく好きです。
北寄具のせいろご飯もほんのり生姜がきいていて、2杯目も軽く行けそうなほどの美味しさでした。
(4) お部屋での朝食
目を覚まして、さっそく温泉につかり、湯冷ましに少しテラスで涼みます。
と言っても気温が低すぎて、温泉で温まった後でも5分といられません。
朝食は8時にお願いしました。
雪景色を見ながらの朝食も、なんだか非日常ですごく良いです。
ぴかぴかのあきたこまち。甘くてとっても美味しい。
朝食全体図。前回訪れた際と少し似ていますが、とっても美味しいので全く気になりません。
すごく美味しかったお魚、アブラボウズ。
デザートはあさづけ。秋田の郷土料理とのことですが、とっても好きです。
今回は柑橘系のフルーツがメインでしたが、個人的にはバナナがたくさんはいったあさづけも食べてみたいな、と思いました。
次回は、雪の中の貸切露天風呂について書き、侘桜・冬の旅行記は終わりとなります。
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