マリンバイオロジストによるレッスンと、ジョアリビーイングにあるめずらしい珊瑚

ジョアリ・ビーイング

ジョアリビーイング6日目は、朝から曇り→雨→曇り・・・とぱっとしないお天気。

 

予約していた、マリンバイオロジストによるFish Identificationレッスンが開催されるのか心配でしたが、波も落ち着いているので決行と!

 

すぐに、バトラーのナッビィがお迎えにきてくれました。

 

 

マリンバイオロジストのジュリアさんが出迎えてくれて、最初に魚や珊瑚の種類、生態系、危険な海の生き物など教えてくれます。

 

バタフライフィッシュは夫婦で行動すること、サージョンフィッシュは尾っぽ部分がブレードになっていることなど、知らないことがたくさんでした。

 

中でも一番びっくりしたのは、

 

 

アネモネフィッシュ(ニモ)の生態系。

 

実はニモのコロニーでは、一番大きなのがメス、次に大きなのがオスなんだそう。

 

でね、メスが何らかの理由で死んでしまった場合、二番目に体の大きかったオスがメスに変わるんだって!で、三番目に体の大きい個体がオスになると。

 

 

 

ジュリアさんは以前、他のリゾートにもいたそうですが、「子供たちの前では、『ファインディングニモのニモは、本来は旅に出るべきじゃなくて、父親になる運命なのよ・・・』とは言えなかった」と笑っていました。

 

確かに・・・!

 

 

ジュリアさんの面白い話は続き、続いては私がガジガジさんと呼んでいる『パロットフィッシュ』

 

丈夫な歯で、岩の上に生える海藻を食べている子たちなのですが、この魚がいなければ、モルディブの生態系がどうなるか分からないと言われるくらい、大事な魚なんだって!

 

 

 

海藻を食べてくれるから、珊瑚が成長できる。かつパロットフィッシュのフンが、モルディブの白い砂の約8割以上を作っているのだそう。

 

大きな個体だと、年間100kgの砂を排出する個体もいるんだそうです。

 

人間が餌付けをしてしまうと、パロットフィッシュは海藻を食べなくなってしまうから、絶対にしてはいけないことだとジュリアさんは仰っていました。

 

 

続いて、サメよりも怖いゴマモンガラ(ゴマモン←我が家ではゴマモンと呼んでいます

 

産卵期になると、するどい歯を剥き出しにして、追いかけてきて噛みつきます。ゴマモンが同じ個所でぐるぐる周っている時は要注意

 

もし追いかけられたら、アイコンタクトをとりながらフィンをゴマモン側に向け、テリトリー内から速やかにでるのがポイントだそう。

 

 

続いて、恐竜がいる時代から生き残っているサメの生態系。

 

モルディブにいるサメは本来は人間を襲わないけれど、餌付けをしているリゾートでは興奮したサメが襲う可能性もあるそうです。

 

弱った魚や、病気の魚をかぎ分ける能力があり、その個体を狙う。そうすることによって、魚の中で病気が蔓延するリスクを減らし、魚の数のバランスをとる役割にもなっているんだって。

 

 

 

これ以外にも、もっとたくさん色んなお話をしてくれたのですが、全部書いてしまうのも良くないと思うので、ここまでにしておきます。

 

今まで、ただシュノーケリングしながら魚を見ていただけだったけれど、お話は本当にどれも面白くて、また違う視点から海の中が見れるようになりました。

 

 

さて!座学の後は、マリンセンター前の浅瀬を散策します。今教えてもらった魚たちを、どのくらい見つけられるか数えながら。

 

 

一匹ということは、まだ番が見つかっていないってことなのかなー?

 

 

あ、これはパロットフィッシュ、これはサージョンフィッシュ、ユニコーンフィッシュだ・・・と見分けがつくようになって面白い。

 

 

でも曇り&朝の雨で透明度はいまいち。

 

他にも写真をたくさんとったのですが、どれもぼんやりしていてよく分からないことになっていました~。

 

30分ほど浅瀬を散策した後、ジュリアさんが「めずらしい珊瑚を案内します」と。

 

 

こちらです。オーシャンセンター近くにある珊瑚。舞茸みたいな薄い珊瑚が、びっしりと!

 

 

これはモルディブでも大変めずらしい珊瑚だそうで、ジュリアさんも初めて見つけた時は大興奮だったと言っていました。

 

 

かなり浅瀬にあるのですが、ここまでしっかり残っているということは、いかにジョアリビーイングが珊瑚を保護しながらリゾートを建てたか、というのが分かりますよね。

 

運搬の際、ココナッツの木も動かさないといけないところもあったそうですが、ほとんど元に戻したそうです。

 

新たに植えた、背丈が小さいベビーパームツリーもFlowレストラン前にあって、とっても可愛かったです。

 

 

ニョロニョロさん。

 

 

擬態。

 

今回は写真の数が少ないのですが(ぼやっとした写真ばかりだったので)、とてもためになるレッスンでした。

 

 

帰りはハーブガーデンを歩いて、

 

 

まだもう少し潜りたかったので、オーシャンサラ前から海に入り、自分たちのヴィラまで泳ぎます。

 

 

先ほど教えてもらった魚の種類、びっくりなことに、オーシャンサラまで歩いてきたらほとんど忘れていました!

 

私の頭の細胞はとっても働き者で、次から次に記憶を消去してくれるのだ。

 

 

黄土色に黒のドットのお魚さん。

 

 

これは番なのかな😉

 

 

ヨスジフエダイとノコギリダイの群れ。

 

 

透明度が低い上に、曇りなので暗いです。

 

 

こんなお天気なので、この日のシュノーケリングは諦めました。

 

続き→ランチはヴィーガンバーガー
前回→マクロボウルセレクションの朝食

 

コメント

  1. NB より:

    Miaさん

    こんにちは~
    マリンバイオリストによる講義は、とてもためになるし、スノーケリングしていていても、そういう視点で、観察することができて、良いですね。

    ニモちゃんたちが、性別転換することは、なんとなく聞いたことがありましたが、そういう経緯があった時に転換することは知りませんでした。

    昔、私がモルディブに行き始めた頃に、上司が、「モルディブの島は、お魚のう○ちでできてるんだぞー」と私は、からかわれてるんだと思っていたのです。
    そうしたら、スノーケリングで、ブダイが珊瑚をガジガジかじって、砕けた砂のようなものを放出しているのを見るようになり、あの白い砂浜は確かに珊瑚のパウダーだと思い、あのおじさんが言ってたことは、間違えではなかったー
    と、特にダイバーでもなく、研究者でもなく、モルディブに詳しいわけでもない上司に感心してしまいました 笑

    ポテトチップスのような珍しい珊瑚、私は舞茸に見えてしまいました 笑

    • Mia Mia より:

      NBさん、こんにちは。

      なんと!上司の方は、博識ですね。研究者でもダイバーでもないのに、というところに一瞬くすっとなってしまいましたが、それってますますすごいことでは?と思いました。

      珊瑚と海藻は競合関係にあるため、ガジガジさんが海藻を食べないと珊瑚の育つ場所がなくなり、魚の数も減ってしまうとマリンバイオロジストの方は言っていました。

      なぜ餌付けがダメなのか、生態系を壊すからかな?なんてぼやっとしか考えていませんでしたが、モルディブの白い砂がなくなる可能性もあるのだと知り、びっくりしました。

      マイタケー!!!!それですそれです。

      「なんとなく見たことあるような・・・でも何だろう?うーん、ポテトチップスでいいや~」と思って書きましたが、NBさんからマイタケと言われて、それだ!と気が付きました。

      思い出させてくださり、ありがとうございます。
      文章もポテトチップスから舞茸に修正いたしました⁎ᵕᴗᵕ⁎

      • NB より:

        Miaさん

        早速のお返事ありかとうございます!

        そして、舞茸にわざわざ、修正してくださるとは!!
        採用ありがとうこざいます!
        Miaさんのブログに採用されるなんて、うれしいですわー
        キクラゲとも思ったのですが、まとまってる感じで、舞茸に軍配があがりました 笑

        ブダイは、珊瑚をかじってるけど、付いてる海藻を食べているのですね。
        いつも、ガジガジ聞こえてきますよね。私もガジガジさんと呼ばせていただきます 笑

        • Mia Mia より:

          NBさん

          いえ、こちらこそ舞茸を教えてくださり(←?)、ありがとうございます!ですよ^^
          コメントを拝見した時、それだー!!と声にも出ましたし、もう舞茸にしか見えなくなりました(*´з`)

          ガジガジさん・・・笑。ガジッガジッと、けっこう大きな音が聞こえますよね!

          今までは、歯が丈夫で噛まれたら怖そうだな、とか、今日も元気に齧ってるな~なんて横目で見てるだけでしたが、モルディブの砂を作る大事な役割を担っていると知り、見る度に「ありがとうございます」と声をかけるようになりました。