春の角館は涼しすぎず暑すぎずで、人力車での角館武家屋敷散策がとっても楽しかったです。
(1) 乗り場
私たちが行った時は、乗り場はこちらのシダレザクラの向かい側にある公園からでした。
この木が目印。
案内してくださった車夫の方は、「桜のシーズンや紅葉の時は、もっと色んなところに乗り場ができますよ」と仰っていました。
ベストシーズンは人力車も予約の上、待ち時間があったりもするそうですよ。
残念ながら今年は桜が例年より2週間も早く咲いたとのことで、私たちが訪れた時は予約も待ち時間もなく、すぐに乗れるという・・・まぁ、ある意味良かったのかな。と前向きに思っておこう。
料金表
料金表。
今回は上級武士通り~中級武士通りを案内してもらう「30分コース」をお願いしました。
(2) 人力車で武家屋敷散策!
こちらの人力車に乗るのですが、ちゃんと階段を用意してくれるので、わりと楽に乗れます。
人力車なんて、和装前撮り以来だよ。
車夫の方は若い男性の方で、大人2人乗った人力車をスイスイと引いていきます。
まずは上級武士通りからの案内とのこと。
いつもより高い目線から見る武家屋敷が、またとっても素敵😊
さっそく「角館武家屋敷には400本のシダレザクラがありまして、そのうちの162本が天然記念物となっています。天然記念物に指定された順番で、木札がついているんですよ。」と説明がありました。
そして「木札60番で樹齢260年ほどです。」ということは・・・
この木は、江戸時代から生きているということ。260年も前から、多くの人たちに(綺麗だねぇ)と言われてきたのね!
いつもは(素敵な武家屋敷だなぁ)と思って見ていた町並みも、車夫の方が色々と説明してくださるとまた違った風景に見えてくるから不思議。
そしてこちらが55番の一番年長と言われる桜で、樹齢が320年ほどとのこと。
ちなみに桜の木の中に松がはえているんです。何故そうなったのかは、是非人力車に乗って聞いてみてください☺
そして角館武家屋敷の黒い塀は、黒板塀というもので、柿渋や灰を混ぜた塗料が使われているそう。
防虫防腐の効果もあり、お金のある中級武士や上級武士の屋敷で使われていたんだって。
そしてこの窓のようなものは、「のぞき窓」と言われているもの。
何に使われていたのかは・・・それも是非人力車に乗ってきいてみてくださいね(*´з`)
こうして生垣にもみじがはえているのは全国的にも珍しいらしく、これもあって紅葉の時期がとにかく人気なんだそうです。
末広がりのシダレザクラ。縁起が良さそう!
そして3000坪を誇る青柳家の前にある、石2つ。
今まで意識して見てなかったけれど、この役割を聞いて(なるほどなー!)と思いました。
これもネタバレになっちゃうので、気になる方は人力車に・・・(ともはや回し者のごとく宣伝しちゃうほど、とにかく人力車での散策が面白かった!)
そうそう。かしわの木の葉っぱが枯れている状態、これは新芽がでるまで枯れ葉が守っているそうです。
続いて中級武士通りへ。
こちらの稲庭うどん屋さんは、以前寺子屋だったんだって。
考えてみれば、数百年前までは「学ぶ」ということは、一部の特権階級だけに許されてたことなんですよね。今の日本は図書館、スマホ、インターネット環境が身近にあって、何でも学べるというすごい時代です。
ところで、角館武家屋敷の道幅は11メートルと言われていて、これも全国的にとっても珍しいんだって。
なぜ11メートル幅なのかは・・・これも書かないでおきます(*´з`)
訪れたのはGWの時期だったのですが、桜が散っていたからか観光客があまりいませんでした。
少し待てば、こうやって人が映らない景色を撮れる。角館のこの人の少なさも気に入っています。
角館武家屋敷は高い木が多いので、日差しの強い季節でも、比較的快適に観光できそうな気もする。
町並みや雰囲気がすごく素敵でしょう?
ところで、角館武家屋敷では道路側に桜の木が植えられているのですが、これは「お殿様が住むお城からよく見えるように」と、家の前に植えたという説もあるそう。
紅葉の時期はさぞかし綺麗だろうなぁ~と思いつつ、春の景色もすごく綺麗です。
前に秋に訪れた時は紅葉に少し早くて・・・そういえばその時は、例年より紅葉が遅いと言っていた。冬に訪れた時は温かくて雪がちょっと溶けてて・・・その時は数日前にすごく暖かい日が続いたと言っていた。
そして今回の春は、例年より2週間早く桜が咲いたと言っていた(*´з`)
角館武家屋敷の通りでは、景観条例というのがあって、武家屋敷にそぐわないリフォームは規制されているそうです。
この他にも、青柳家の歴史、佐竹氏、小野田直武、石黒家のことなど色んなことを説明してもらい、今まで知らずに見てたものとかの意味とかを知れて、とっても勉強になりました。
すごく楽しかったです!
さて。人力車で武家屋敷の歴史を知った後は、お城跡に登ってみたのですが・・・
私たちが行ったのは2023年4月下旬。その数か月後の2023年7月、熊が出て人身事故があったそうです。
現在、お城跡(古城山)は立ち入り禁止になっているとのことなので、ブログで書くのをやめておきます。もし今後立ち入り禁止が解除されたとして行かれる方は、必ず熊対策や情報確認を!
2日目のディナー・朝食も別記事で書こうと思っていたのですが、別記事で書くには写真や情報が極端に少ないため、黎明・宿泊記に2日分の夕食と朝食の写真を、全てまとめてアップしました。
次回、シンガポール帰国便を書いて、侘桜春編の旅行記を終わりにしたいと思います。
続き→SQ・A359ビジネスクラス
前回→香月でアクセサリーを購入
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