
カッパドキアのウチヒサール⇔ギョレメ間にはハイキングコースがあり、ここはファンタジーの世界ですか?と思ってしまうほどの絶景や奇岩、そしてウチヒサール城や街並みの景色が広がっているのです。
ウチヒサールからギョレメまで歩く必要もなく、途中で戻ってくることも可能。あまりハイキングやトレッキングが得意ではない私でも、行ってよかった!と心から思いました😊
ちなみにこのハイキングコースは『ピジョンバレー』として知られています。
ハイキングコースへの入口が非常に分かりにくかったのですが、このあたりのコースから入ってみました。

ミュージアムホテルを出て歩きます。

こんな感じの道が続いていて、

Maara Konakに到着しました。

トレッキングコースの途中の石畳はこんな感じのところもあるので、スニーカーよりもトレッキングシューズがあった方が便利です。

けっこう急な坂道で、この時点で私はへこたれそうになりました💦直線でのぼるときついので、斜めに登ります。

息切れしながら登って見えた景色。風が穏やかで、とっても気持ちが良いです。

さっきまで「もう帰りたいかも」と思っていたのに、アナトリアの風(このセリフを言ってみたかった)を感じた瞬間、「最高!!!!」と思ったよ。

さて、カッパドキアの凝灰岩は、大昔の噴火により火山灰や溶岩が堆積して形成され、その後雨風によって徐々に削られていったものです。
穴が空いているのは、かつて古代ローマの時代に、キリスト教徒がローマ帝国の迫害から逃れアナトリアへ、そしてカッパドキアの凝灰岩(柔らかい石なのです)をくり抜き、教会を作り、住居を作り、隠れて住んでいたからだそう。

ちなみにこういった奇岩や建物は崩れやすいところもあるので、立ち入り禁止と書かれているところには入らないように。

ところで、なぜこのハイキングコースがピジョンバレーと呼ばれているかと言うと、昔、ここにたくさんのハトが住んでいたから。

当時は現地の人々が、ハトのフンを肥料として利用したり、伝書鳩として使うために、この一帯の岩山にハトが集まるようにと、ハトが巣をつくるための窪みを掘ったのだそうです。

特にハトのフンは良質な肥料となり、ワインの栽培に使われていたそう。
じゃぁ今もカッパドキアにハトがたくさんいるのか?と言うと、私が見る限りほとんど見ませんでした💦むしろ、アヒルの方が多かった記憶があります。

歩けども歩けども、ただひたすら素晴らしい景色が広がっていきます。このトレッキングコースは午前中に行ったのですが、ほとんど人がいませんでした。

どっちの道に行こうか迷い、左側へ行ってみることにしました。

ホワイトバレーを近くでみると、その滑らかな岩肌がより綺麗に見えますよね。

拡大。

更に拡大。

あれ?行き止まりかな?と思いながらも進むと、

こんな絶景に出会えるのです。そして、振り向いてみると・・・・

ウチヒサール城とウチヒサールの街が一望できました!!

草原とウチヒサール城。
個人的には、ピジョンバレーから見るウチヒサール城が、一番格好良く見えました。RPGのモデルになりそうな景色です。

ここには以前、妖精が住んでいたのです、とか言われたら、へー、そうなんだ~!と思わず納得してしまいそうな景色。
実際にカッパドキアには「妖精の煙突」と呼ばれる場所があり、妖精が住んでいたという言い伝えもあったそうですよ。

歩いては振り返り、ウチヒサール城をパシャリ。

ちなみにこのハイキングコースは入場料などかかりません。
人が歩く道は、見る限りはサソリなどの危険な生物はいないように見えましたが、リスクはゼロではないと思うので、行かれる方は長袖長ズボンが良いかと思います(それから、水を買う場所はありませんので、たくさん持って行きましょう!)

この他にもゼルヴェ野外博物館、パシャバー遺跡(妖精の煙突)なども行きましたが、こちらのハイキングコースが一番人が少なく、自分たちのペースで歩けるのが個人的にはとても気に入りました。

パノラマでウチヒサール城、草原、ピジョンバレーと撮ってみました✧

ここまで歩いて、次はウチヒサール城を目指しつつ、ホテルへと戻ることにしました。

帰り道もくだったり、登ったり。

雲がほとんどない、これでもか!というほどの青空が嬉しい。

ウチヒサールの街が近づいてきました。が、ここからが坂道が多く、一番大変な道のりなのです。

ひぃひぃ💦

何度も木陰で立ち止まり、休憩して登りましたよ。
モルディブでは2~3時間余裕で泳げるのに、トレッキングとなると、てんでダメな私です。

ホテルに戻り、お部屋前のテラスから景色を眺めます。孔雀さんが歩いていました!

このピーコックガーデンは、ホテルの中でも私のお気に入りの場所です。

白いクジャク。

大集合。

絶景を眺める孔雀さん。

なんか、絵画にでもなりそう。

孔雀って優雅だよね。

シルクのようにキラキラしていたパンパスグラス。
ところで・・・・このピーコックガーデンにはちょっと変わった孔雀が一羽いましてね。なんと、毎日ハトに求愛している孔雀がいたのです。

孔雀「どやっ」 ハト「種族違うし」
求愛じゃなくて威嚇なのかな?と思いスタッフの方にきいてみたら、求愛だそうで。ずっとこんな感じだそうです。笑

孔雀「どやっ」 ハト「えー俺オスだし」
と、勝手に想像して、ほっこりと見守りながらホテル滞在を楽しみました。
続き→Senzaでディナー(予定)
前回→ミュージアムホテルの朝食


コメント
Miaさん こんにちは。
Miaさんは、ハイキングは苦手なのですね。
いつもウォーキングされているので、得意なのかな?と思っていました。
青空の下、奇岩や古代ローマ時代からの建物や遺跡が残る景色を見ながら、「アナトリアの風」に吹かれながら歩くなんて、気持ち良さそうです。
「妖精が住んでいる」のところは、騙されました 笑
でも、そういう言い伝えがあるのですね。
孔雀が鳩に求愛なんてあるのですね。
孔雀と鳩のセリフには笑ってしまいました。Miaさん面白いです。脚本の才能あり?笑
NBさん、こんにちは。
そうなのです。何故かはわからないのですが、ハイキングやトレッキング、山登りなどに対しては大の苦手意識があるのです。普段のウォーキング、なだらかな坂道くらいなら大丈夫なのですが、急な坂道になったとたん・・・(-“-)ってなります。
でもさすがにこの絶景+遺跡+奇岩、そして「アナトリアの風」の中では、トレッキング最高!となりました。
妖精のくだり、一瞬信じてもらえましたか~笑
実際に妖精の煙突と呼ばれるところがあるのですが、個人的にはこちらの景色の方が、ロードオブザリングとかにさえ出てきそうな世界観だなと思いました。
孔雀とハトのくだり、笑っていただけて何よりです!ふふふっ、毎日素晴らしい景色を見ていたからか、想像力が豊かになったのかもです(なんちゃって)
毎日の熱烈な求愛は、見事なまでに無視されていましたよ~