
満を持して、いよいよギザのピラミッドエリアへ。混む前に見学をしたかったので、今回は早朝に出発できるプライベートツアーをお願いしました。
(1) ピラミッド観光
エジプトのピラミッド観光はルール変更が多いらしいので、必ず事前に確認を!ここに書いてある情報は、あくまでも2025年11月時点での情報となります。
利用したツアー
ピラミッドエリア内の観光ですが、
- 個人
- 団体ツアー
- プライベートツアー
とそれぞれあります。
今回私たちは、①自分たちのペースで行きたいところだけを周りたい、②エジプトでの客引きを避けたい、②人ごみを避けるために早朝(朝7時~)の入場としたかったので、プライベートツアーをお願いしました。
大手旅行会社のプライベートツアーも調べたのですが、なかなか条件に合わず、今回は人生で初めて「ロコタビ」を利用しました。何人かのロコさんに問い合わせをし、レスポンスが早く的確、かつガイド資格持ちのエジプト人を紹介してくれた方にお願いしました。
個人名となるのであえて名前は出しませんが、ロコタビでは口コミも見れますし、求めている条件と合いそうな方を見つけるのが一番だと思います。実際、紹介してくれたガイドの方は日本語堪能、かつ押し売りなども一切なく、変なお店に連れて行かれることもなく快適なツアーでした。
入場料
ピラミッド入場料と言ってみても、
- 三大ピラミッドやスフィンクスがあるピラミッドエリアへの入場
- ピラミッド内部への入場
は別料金です。
①のピラミッドエリアのみ行きたい場合(ピラミッドエリア内にあるレストランやカフェも含め)は、入場料はEGP700で約2,100円(一人)くらい。ピラミッド内部へ入る場合は、さらに追加料金がかかります。
入口の変更

以前は、スフィンクスゲートなど複数あったピラミッドエリアへの入口ですが、今は『The Great Gate』という場所に統一されています。

こちら↑のThe Great Gateでチケットの購入等を行うようになります。ここにはお手洗いも完備されていました。
ピラミッドエリア内の移動はシャトルバス
以前はプライベートツアーだと、ガイドの車でピラミッドエリア内を効率的に周ることができたそうです。
しかし今は、プライベートツアーだろうとなんだろうと、ピラミッドエリア内のシャトルバスか徒歩移動のみとなっています(もしかしたら運用が変わるかもしれませんが・・・)

こんな感じのルート。
例えば、The Great Gate (Visitor Center)からクフ王のピラミッドを見に行って、その後にスフィンクスに行きたいとなると、徒歩で移動するか、カフラー王のピラミッドまで戻り、違うバスに乗り換える、という感じ。
まだオペレーションもまだ安定していなく、バスも不足気味。ガイドの方いわく、「以前は車で2時間で周れたところが、今は早朝でも4時間はかかる。スタートが10時以降だと半日はかかる」と言っていました。
これからのオペレーション改善に期待ですね。
(2) 早朝のピラミッドツアー
ピラミッドエリア内の観光におすすめなのは早朝だそうです。理由は、まだ観光客(団体客)が少なく、かつ気温もそこまで高くないため。
むしろ11月の早朝は半袖だと肌寒いくらいでした。

ということで、いざピラミッドエリア内に!巡回バスでピラミッドまで向かいます。
今回は朝7時の出発としたため、かなり快適に見て周ることができました。シャトルバスもがらがらで、ほぼ人がいません。

息をのんだ瞬間。

お部屋からのピラミッドもすごかったけれど、砂漠越しに見るピラミッドは別次元です。朝日が昇っていく様子も、なんとも表現し難い美しさです。


シャトルバスの「Panorama」という駅でまずはおりました。このパノラマビューポイントからは、三大ピラミッドが一望できます。

反対側は、西暦2025年の景色。

振り向くと、約4500年前から続く景色があるのです。
到底言葉では言い表せないほどの感動でした。

まずはカフラー王のピラミッドへと向かいます。
知っていましたか?ピラミッドは昔、真っ白に輝いていたそうですよ。

上の部分にまだ少し残っているのが見えますでしょうか。
これは磨かれた白い石灰岩(化粧石)で、ピラミッドの周りをこの化粧石で覆い、鏡のように滑らかに磨き上げていたそうです。信じられますか?クレーンも何もない時代にですよ!
長い年月と共に地震で崩れたり、モスクなどへの再利用、盗賊に持って行かれたりなどで今の形になってしまったそうです。

遠くから見た方が、白い部分がより滑らかに見えます(右側のピラミッド上部)

約4500年もの間、いったいどれだけの人がピラミッドを見てきたんだろう。
今から1000年後の人たちも、同じようにピラミッドを遠くから見ていて欲しいですよね。戦争がより身近なものになりつつある今の世界情勢を見ていると、ふと不安になります。

さて、カフラー王のピラミッドとクフ王のピラミッドの間は歩ける距離になっています。夏はさすがに暑いかもしれませんが、11月は本当に快適で歩きやすかったです。

続いてクフ王のピラミッド。
一番多きなピラミッドで、建設当時は約146m(今は約138m)で、約4,000年近くの間は世界で一番高い建造物だったそうです。

ピラミッドにまつわる色々な話をきくたびに、紀元前に作られたものが、この4,000年近く一番高い建物だったの!?とか、クレーンもないのに、こんな重い石をどうやって削って運んで積み上げたの?どうやって化粧石で上から滑らかに塗ったの?と、次々に疑問がわいてくるのです。

そしてただただ、目の前の景色と、積み重なった遺跡に圧倒されるのです。

クフ王のピラミッド前には、小さなピラミッドが3つ。これは王妃(クフ王の妻や母)のピラミッドだと考えられているそうです。

そしてすぐ横には、太陽の船が埋められていました(船は盗まれてしまったそうです)
古代エジプトでは、太陽神ラーは船で天を旅すると信じられていました。なので王の没後、太陽神と一緒に天を巡ることができるようにと船を埋めたと考えられているんだそうですよ。
ちなみに船は8個ほど見つかっていて、宗教的にもかなり重要な意味があったとも考えられているんだとか。

さて、ここまででも既に神秘的なピラミッドですが、まだ驚きポイントがあります。
実はピラミッドの入口は北向き(北極星)に向かって作られています。ほぼ正確に東西南北に合わせて建てられていて、誤差は0.05程度のみだそう。驚くほど精密なんです。
でもさらに驚くのは、

今の北極星はポラリスですが、4500年前は別の星(コカブやミザール)が北極星と使われていたのかも、と。北極星は地球の自転により時代と共に変わるわけですからね。
つまりその場合、0.05は誤差ではなくて・・・・なんと、当時の天文学では正確だった可能性もあるそうです。かなり高度な天文観測技術だった、というわけですね。

どうですか!?あまりにもすごすぎる話に、ピラミッドを見に行きたくなったでしょう!?!?

ちなみにクフ王のピラミッドで使われた石の数は、約230万個。重さは一個につき2.5トン~50トン。
それを約20年ほどで建てたと言われているので、ざっと計算すると・・・・230万÷20年=約11万5000(1年)→11万5000÷365=315個(1日)→315÷24=約13個(1時間)
石は、内部の石灰岩はピラミッド近くの採石場から、外部の白い石灰岩はトゥーラというところからナイル川を利用して運び、王の間の花崗岩はアスワンから運んだそうです。
ピラミッド作りとなると、奴隷がこき使われていたというイメージがありますが、現代の研究では、実際には専門家や労働者が作ったことも分かっているそうで、ピラミッドの近くから労働者のお墓も見つかり、栄養状態などもかなり良かったのだとか。

もっと驚く話もたくさんあるのですが、実際に行かれる方もいると思いますので、ここまでにしておきたいと思います😊
ということで、次は「ギザの大スフィンクス」へと移動です!!

今は砂漠の中にあるピラミッド。

でもつい1~2年ほど前に、ギザの大スフィンクス近くに古代の港跡が見つかったそうです。

実際にスフィンクスの前にはナイル川の支流があった可能性も高いと。
つまり、砂漠の中にピラミッドを作ったのではなく、港町近くにピラミッドを作ったのでは?という説にもなってきているんだそうですよ。そう考えると、ナイル川を使って石を運び、川の近くにピラミッドを作ったというのも分かる気がしますね。

今は道路が見えてしまっているのですが、数百年前は、コンクリートの道路もなくスフィンクスとピラミッドが見れたわけですからね。

ローマ皇帝ハドリアヌスも、フランス皇帝のナポレオンも見てきたわけです。
古代ローマの皇帝ユリウスやクレオパトラもピラミッドを見た可能性が高いんだとか。いかにピラミッドの歴史が長いか分かりますよね。

ちなみにスフィンクスはギリシャ語で、古代エジプトではホルエムアケトと呼ばれていたそう(ちなみにピラミッドはアラブ語で『ハラム』です)

石を積み上げたピラミッドとは違い、スフィンクスは岩を直接彫って作られているそう。

実はピラミッドよりも謎が多いといわれるスフィンクス。
- 誰が作ったのか(建設記録なし)
- どうやって作ったのか決定的な証拠が少ない
- 体部分の浸食(雨による浸食なら、より古い時代につくられた可能性)
- 長い間砂に埋まっていた
- 耳の後ろに小さな入口や通路があるが、地中レーダーや音波探査でも部屋は見つかっていない
などなど。

スフィンクスの謎は多いのに、他の面白い記録は残っています。
例えば、トトメス4世が子供の頃にスフィンクスを見に来て、スフィンクスのあごの下あたりでお昼寝をした時。当時はスフィンクスの大部分が砂にうまっていたわけですが、夢の中でスフィンクスがトトメス王子に、「砂に埋もれていて苦しい。砂をとりのぞいてくれたらファラオにしてやる」と言ったのだそう。
当時トトメス王子の王位継承は微妙だったそうですが、夢のお告げのとおりトトメス4世(ファラオ)となり、彼はスフィンクスの前に石碑をたてたんです。
そして今でもその石碑があり、Dream Stela(ドリーム・ステラ)と呼ばれています。

やっぱり歴史あるものを見ると、必然的に文章も長くなりますね。

知りたいこともたくさんだし、知って話したい書きたいこともたくさん。ピラミッドやスフィンクスを見に行ったのは、素晴らしい経験だったなと思います。いつかルクソールも行きたい。

スフィンクスの鼻はかけているのですが、これは人為的に壊された可能性が高いです。その理由は・・・是非エジプトに行ってきいてみてください!

次はスフィンクスの前にある河岸神殿「カフラーの谷神殿」です。ここには昔井戸があり、ミイラ化を行う場所だったそうです。

古代エジプトではファラオが亡くなると、ナイル川で遺体を運び、神殿でのミイラ化や儀式を行っていました。

アスワン産の御影石が使われた柱。16本あると言っていた気がします。

この谷神殿は、ほぼ完璧な形で残っている神殿なのだそう。
例えば「100年前に使われていました」と言われても、えーっ!?と思うのに、それどころの年限ではないわけです。4500年・・・・気が遠くなりますね。
今から4500年後も人間がいるのかしら?なんてふと考えるけれど、この神殿を作った人たちの中にも、同じようなことを思った人がいるのかもしれない。

朝の7時にツアーを開始し、全部見終える頃には11時近くでした。10時くらいからは人がたくさんだったので、早朝スタートにして本当に良かったです。

4500年前の世界から、現代へ。

現代がすぎる!けれど恩恵の多い世界です。

ブログでは書ききれないこと、あえて書かないこと(これから行かれる方の楽しみを奪わないように)もたくさんありますが、深い感動を覚え、長い歴史に思いを馳せた旅でした。
続き→ギザの絶景ラデュレ(予定)
前回→メナハウスマリオットのクラブラウンジ


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